「FX」という投資に対してどのようなイメージを持っていますか?
「ギャンブルみたいでリスクが高い」
「なんだか難しそう」
このように、「FX=ギャンブル」というイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。
しかし、実はFXは外国のお金(通貨)を売り買いして利益を狙う投資で、仕組みを理解すれば少ない資金からでも安全に始められる投資法です。
今回は、FXの基本的な仕組みやメリット・リスクを初心者にもわかりやすく解説します。
FX投資とは?
FXとは “Foreign Exchange” の略で、日本語では外国為替証拠金取引と呼ばれます。
簡単に言えば、「円とドル」「ユーロと円」といった異なる国のお金を交換して利益を狙う投資です。
たとえば、1ドル=120円のときにドルを買い、1ドル=150円になったときに売れば、「1ドルあたり30円の利益」が出ますよね。
このように、為替レートの変動を利用して利益を得るのがFX投資です。
FXでは、「買う(ロング)」「売る(ショート)」の2つの方向から取引ができます。
- 円高になると予想・・・「売り(円を買う)」
- 円安になると予想・・・「買い(ドルを買う)」
このように、FXでは上がっても下がっても利益を狙えるのが特徴です。
また、少ない資金でも取引ができるようにする「レバレッジ」という仕組みがあります。
たとえば10万円の資金で最大25倍(250万円分)の取引ができるため、効率よく利益を狙えます。
FX投資のメリット
① 少ない資金で始められる
② 平日24時間いつでも取引できる
③ 上昇相場でも下落相場でも利益を狙える
④ 資産保全になる
① 少ない資金で始められる
FXは少ない資金から投資を始めることができます。
株や債券の場合、有名企業などの銘柄を購入しようとすると、「最低○○株から購入可能」のように、1つの会社の株だけで数万円~数十万円かかってしまうことがあります。
その点、FXはドルやユーロなどの有名な通貨を数千円〜1万円程度から取引が可能になるので、株よりも初期費用が少なく済みます。
② 平日24時間いつでも取引できる
FX市場は世界中の金融市場とつながっており、平日はほぼ24時間取引が行われています。
株式市場の場合、平日の9時〜15時しか取引ができませんが、FXは昼間だけでなく夜間や早朝も売買できるため、仕事や学校が終わった後でも取引に参加できます。
このため、
「短期のトレードで投資をしたい」
「長期の投資をしたい」
といった、自分の投資計画に合わせた柔軟な運用が可能になります。
③ 上昇相場でも下落相場でも利益を狙える
FXでは「買い」からだけでなく「売り」からも取引を始めることができます。
値上がりを待つことが前提になることが多い株式投資とは異なり、FXは相場が上昇しているときだけでなく下落している局面でも利益を得るチャンスがあります。
相場環境に応じて戦略を選べるため、柔軟な投資が可能になります。
④ 資産保全になる
FXは「稼ぐための取引」という印象が強いものの、見方を変えると資産を守る手段としての活用も可能です。
たとえば、インフレや円安が進行すると円の価値は相対的に低下しますが、その際に外貨を保有していれば、通貨の分散によって資産価値の目減りを緩和できる場合があります。
例えば、近年(2022年以降)は円安傾向にあり円の価値がだんだんと下がってしまっていますよね。このような状況で円を持ち続けても資産が下がる一方ですが、もし円の他にドルやユーロなど他国の通貨を持っていた場合、円安が起こっても資産の減少を最小限に抑えることができます。
Fまた、高金利通貨では金利差による収益(スワップポイント)を得られる可能性もあり、「守りながら増やす」という考え方とも相性があります。
為替リスクはあるものの、通貨分散という観点で見るとFXは資産保全を意識した運用にも役立つ投資といえます。
FX投資のリスクと注意点
① レバレッジによる損失リスク
② 為替変動リスク
③ 取引手数料・スプレッド
① レバレッジによる損失リスク
先ほど少し述べましたが、FXにはレバレッジと呼ばれる実際に用意した金額よりも大きな額(最大25倍)で取引ができる仕組みがあります。
このレバレッジは少ない資金で大きく取引できる反面、相場が逆に動くと損失も大きくなるため注意が必要です。
例えば、1ドル=100円のときに10万円の資金を使ってドルを購入します。(1,000ドル)
レバレッジなしの取引の場合、1年後に1ドル=105円になると5,000円の利益になり、1ドル=95円になると5,000円の損失になりますよね。
ここで、もし25倍のレバレッジをかけていた場合、1年後に1ドル=105円になると125,000円の利益になり、1ドル=95円になると125,000円の損失になってしまいます。
このように、レバレッジを利用することでハイリスクハイリターンの投資を行うことができるので「FX=ギャンブル」というイメージを持つ人が多い原因にもなっています。
レバレッジの利用は自由なので、初心者の方は最初のうちはレバレッジを使わずに取引を行いましょう。
② 為替変動リスク
世界情勢や経済指標の変化、自然災害などで為替レートは大きく動きます。
ここ10~20年でみても、2011年に日本で震災が起こった際は円高傾向になったり、2022年のロシアによるウクライナ侵攻や世界的なインフレを受けて円安傾向になるなど、通貨の価値はその時の情勢によって変動します。
特に2020年以降の日本の円は1ドル120円前後から1ドル=155円前後(30円以上)安くなっており、短期間で3~5円の変動はそこまで珍しいものではなくなっています。
ただ、FXにおいては為替変動リスクが大きい方が利益の幅も大きくなるのでメリット・デメリット両方の面を持ち合わせています。
この為替変動リスクに対しては、常にニュースや経済の動きをチェックする姿勢が大切です。
③ 取引手数料・スプレッド
実際の売買では、通貨ごとに「スプレッド(買値と売値の差)」があり、これが実質的な手数料のような役割を果たします。
少額の取引であればそこまで影響はありませんが、額が大きくなるにつれて数千~数万円の差が出てくるので注意が必要です。
できるだけスプレッドの狭いFX会社を選ぶのがポイントです。
初心者がFXを始めるときのポイント
初心者がFXを始めるときのポイントを以下にまとめているので、ぜひご覧になってください。
- デモ取引で練習する(無料で練習できるFXアプリも多数)
- レバレッジは無し or 少なめ
- 取引通貨は「ドル円」などメジャー通貨から始める
- 経済ニュースに触れて、為替の動きを学ぶ
FXは知識がある人ほど有利になる投資です。
ニュースを見たからといって完全に予測をすることは不可能ですが、例えば「もうすぐアメリカの経常収支や消費者物価指数が発表されるから通貨の価値が変動しそう」のように投資の判断基準になります。
日々のニュースで社会経済に関するニュースを目に通す癖をつけることで、より安全な資産運用が可能になります。
焦らず、小さく始めて、少しずつ理解を深めていきましょう。
株式投資との違い:会社ではなく“通貨”を取引する
株式投資は企業にお金を出して「会社の成長に期待して利益を得る投資」である一方で、FXは国のお金(通貨)を売り買いするという点が大きく異なります。
| 項目 | 株式投資 | FX投資 |
| 投資対象 | 企業(株) | 国の通貨 |
| 利益の出し方 | 株価の上昇・配当金 | 為替差益・スワップポイント |
| 取引時間 | 平日の昼間中心 | 平日24時間いつでも |
FXは平日であれば昼でも夜でも取引可能なので、仕事終わりやスキマ時間にも投資ができるのが魅力です。
また、株式投資とは異なり、FXは少ない資金から始めて短期間で大きな利益を生む可能性を秘めています。
まとめ
FXは、為替レートの変動を利用して利益を狙う投資方法です。
レバレッジを活かせば少ない資金でも始められますが、一方で損失も拡大する可能性があるため「リスク管理」がとても重要です。
また、FXは資産を増やすだけでなく資産を守る手段としても有効で、円以外の通貨を保有しておくことで円安になっても資産の減少を抑えることができます。
まずはデモ口座や少額投資で練習し、為替の動きや世界経済のつながりを学ぶところからスタートしましょう。


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